最近ではベンチャー企業への転職市場が活性化していますが、その反面、今年度の国内株式市場における新規株式公開(IPO)が急激に減少しています。2007年度のIPO企業の数は、低い水準となって1998年に金融危機で市場が混乱した以来ですが、その数は、00年度以降のナスダック・ジャパン(現・大証ヘラクレス)や東証マザーズなどの新興株式市場が整理されてからは最も少なくなっています。
2007年度の新規公開企業数は99社にとどまる見通しで、前年度(187社)から47%も下がっています。00年度にはITブームに乗って198社が新規公開しましたが、その半数まで落ち込みます。その背景には、株式相場が低迷して思うように資金を調達しにくくなったのと、さらに相次ぐ企業の不祥事で上場審査が厳格になったことがあります。
なお、08年通年のIPO社数の見通しですが、市場関係者の間では「80社程度の可能性さえある」との見解もでています。このままIPOの滞りが続くけば国内株式市場の活性化に悪い影響をもたらす恐れも考えられるでしょう。

