人員削減を加速する米企業~深刻化する金融危機の影響を受けて~
2008年10月20日
あらゆる業界での人員削減という形で金融危機の影響が米国で現れ始めています。
不景気の震源地となった金融セクターのほか、自動車業界では過去数カ月にわたって雇用削減が続く状況となっていましたが、さらに、他分野においても長期的な景気後退に備えて人員削減に踏み切る企業が目立ち始めています。この1週間だけでも、飲料メーカーのペプシ(PEP.N: 株価, 企業情報, レポート)とコングロマリットのダナハー(DHR.N: 株価, 企業情報, レポート)が千人単位での人員削減方針が発表されています。
リーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)やベアー・スターンズの経営破たんで多くの人が仕事を失った上、金融業界や自動車業界では大規模な人員削減が繰り返されています。金融危機から生き残ったバンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)やシティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)からは大胆な人員削減策が発表され、また、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N: 株価, 企業情報, レポート)も同様に、最近になってミシガン州とウィスコンシン州、デラウェア州の工場閉鎖と4000人以上の人員削減方針を発表しました。
前述したペプシは、全従業員の約2%に相当する3300人の削減を、ダナハーは12工場の閉鎖と1000人の削減方針を明らかにしており、また、ロックウェル・オートメーション(ROK.N: 株価, 企業情報, レポート)が全体の3%に当たる600人の削減、企業向けジェット機製造のテキストロン(TXT.N: 株価, 企業情報, レポート)や家具メーカーのレゲット・アンド・プラット(LEG.N: 株価, 企業情報, レポート)もリストラ策を発表しています。
さらに、臨時雇用にもリストラの波は及んでいます。ホリデーシーズンに備えて人員を厚くするはずの小売業も例外ではなく、家電量販最大手のベスト・バイ(BBY.N: 株価, 企業情報, レポート)は、年末商戦での臨時雇用者を昨年の約2万6000人から最大1万人削減する方針を明らかにしています。
米労働省が先に発表した新規失業保険週間申請件数(9月27日終了週)は、2001年9月以来7年ぶりの高水準となり、このとこからも景気の悪さが伺えます。

